145のペダル配置〜改善への試行錯誤!! 

145のペダル配置は、右ハンドル仕様の設計に慣れないイタリア人のレイアウトのため、ペダルの排列が良くない。つまり、ブレーキペダルに対して、アクセルペダルが手前にある。

したがって、峠道など強いブレーキ踏力とかけているときにヒールアンドトーをしようとすると、右足の踵がアクセルペダルの横に「ガツン!」とぶつかるだけでアクセルをきちんと踏めない。うまく中噴かしをするには、右足踵に「ひねり」を加えたかなり無理な姿勢を強いられる。

これを解消するには、
(STAGE1)「原因除去療法」として、アクセルペダルをおおよそ適正な奥へ移動する。

(STAGE2)「対処療法」として、ブレーキペダルを手前に持ってくる。
の2点が考えられる。

(1)はじめは(STAGE1)の方法で、ペダル表面についているゴムパッドを取り外すことにした。
これだけで、実質アクセルは2mm奥にいったことになる。これで、ヒールアンドトーの成功率が向上するであろう。ただ、アクセル高さがたった2mm奥まっただけなので、運転のしやすさに劇的な変化はみられなかった。

この仕様では、アクセルが2mmほど奥まったに過ぎない!
 
 

(2)また、次に(STAGE2)として、ブレーキペダルに後付けのペダルカバー(メタル製)を取り付け、ブレーキペダルを手前に持ってきた。これによりブレーキのペダル配置が相対的に約1cm上昇したことになるので、快適なヒールアンドトーは、可能となった。
ペダル02
この仕様で、ブレーキを踏み込んだ際、アクセルペダルと、ブレーキペダルの高さがほぼ等しくなる。これで、なんとか、体を無理にひねらずにヒールアンドトーが可能になる。峠が楽しい!
 

(3)しかしながら、この改造は、全く問題が無いわけではなかった、それは、Rezzoのペダルカバーが、純正ペダルを前後から抱き抱える構造だったので、ペダル裏側にある金具や、ネジがフロアマットに引っかかること。雨の日に靴が滑ること、また、クラッチの踏み込みが甘くなること。さらに、ブレーキペダル、クラッチペダルが手前に来ることにより、運転席が後退し、ステアリングが遠くなること。

このような不満があったところに、群馬県の145乗り「わさび」さん(ファクトリー「お猿」中部山岳地帯出張所)から、GoodNewsが報じられたのである。それは、下の写真のように、アクセルペダルの「棒っこ」部分にパイプレンチを噛ませて、この状態で、徐々にアクセルペダルを踏んで行き、棒っこ部分を曲げていきます。(一気に曲げないで!!)
なお、左足は、パイプレンチ上に置きしっかり固定します。
ペダル
なお、アクセル高さの屈曲加減は、踏み抜き防止ネジを最もねじ込んで短くした状態で、アクセルペダルを踏み込んで、このときエンジンルーム内のスロットルバタフライが、ちょうど全開になるようにする。なお、曲げ足りないときは、曲げたしができるので問題ないが、曲げすぎたときは、曲げ戻しが効かないので注意して下さい!。

これでアクセル高さが約1.5cm低下し、クラッチペダルと、ブレーキペダルに取り付けられたRezzoのペダルカバーを撤去した。これにより、運転席は前進し、ステアリングホイールが近い自然な姿勢をとることができるようになった。ノーマル状態の「高すぎるアクセル位置」を根本から直す「原因除去療法」を徹底することで、ヒールアンドトーを多用する走りに全く支障を来さないレイアウトが完成したと言えるであろう。
 
 

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