お猿2号ムルティプラの
    以外に活発なエンジン

2004年夏、お猿家に導入されたムルティプラを
FAJのカタログより詳しく紹介をしていきます。



ムルティプラの3サイズは、

全長4005mm
全幅1875mm
前高1670mm
前後から見ると「大きな車」に見えます。

そして、気になる重さは、
以外と重たい1360kg

これに対して、
フィアット製直列4気筒DOHCエンジンは
たったの103PS/5500rpm    14.8kg-m/4000rpm

Power to weight ratioは13.2kg/ps 91.9kg/kg-m
走り好きのひとなら「おえ〜っ」というような数字だ。

しかし、ムルに乗っていると、速く走ること以外の楽しい走りを発見出来ます。



以外と力感のあるエンジン

実に見栄えのしないエンジンだ(笑)
所詮キリのイタリア車「フィアット」!

お猿1号(アルファ145)のボンネットを開けて・・・
やっぱり、アルファロメオのエンジンは美しい!
 

しかしながら、一般道で走る分においては全く力不足を感じないのだ。以外にも???。
1→2→3→4とリズム良く加速するし、一般道で走る分にはお猿1号(145)と
ほぼ同じペースで走れる。何ら問題ない。

まぁ、スペックから分かるように、
あっさり高回転を捨てた低速トルク指向型エンジンだから、
中速域まではキビキビ走る。

馬力のないディーゼルエンジンの小型トラックが、シフトワークを駆使して
市街地を小気味よく走る感覚に近い。

馬力の無さを感じるのは、高速道路での合流加速時かな?
80km/hくらいから、ガンガン加速して右車線の速い流れのペースにたどり着くまでは
しっかり時間を要します!

こういったシチュエーションでは絶対的な出力がものをいいます。
全開加速をしたところで、クーペフィアット(220ps 31kg-m :1330kg)の約半分の馬力&トルクです。
たかが知れてます。

参考)ALFA145 (150ps 19kg-m:1240kg)。



ツインスパークと似た音を奏でる?

普通に走っていると、ごく普通のエンジンで、
静粛性が高く、淡々と仕事をこなしてくれる感じだ。

ただ、勢いよくぶん回してやると、4000回転以上でトルクの
盛り上がりがあり楽しい。
また、北海道の郊外路でよく使う回転域(3000rpm前後)では
アルファロメオのツインスパークエンジンと似た音色を発する。
まぁ、147の1.6ツインスパークエンジンと、腰回りまでは同じエンジンだからね。

ということで、運転していて退屈するようなタイプのエンジンではない。



その他気づいたこと

最近の流行である後方排気システムを採用している。
触媒が暖まるのが早く、環境にやさしいタイプだ。

145と比べると、水温が暖まるのも早いようだ。



ひりき
とは、言ってもやっぱり非力なのは非力。
やや飛ばし気味の車が多い郊外路では、そのペースに乗るに為には適切なシフトワークが
必要だし・・・(フツーの方々はパワーのあるAT車に乗って、なにも考えずに飛ばしている)

電光石火(←古い)のシフトワークで、失速しないように一生懸命走るのもまた楽し・・・



燃費

無理せず非力なりにゆっくり走ると、重く投影面積の大きなボディー形状もさることながら、
13km/L以上の燃費が出せます(一般道にて)。

高速道では、世界一高額な通行料金を元取るべく「時間短縮やー」と飛ばしてしまうので、
10km/lを割りました(おいおい)。
非力な分、全開で走ることが多くなるから・・・?



おまけ

なんと、高級車なみのガスダンパー付きのボンネットフード。
でも、これって、冬になるとガス圧が下がって、整備中にフードが
下がってきて、ムルに喰われてしまう・・・かも。
イタリアンクオリティーだから、素直に喜べないね(笑)。
 
 
 
 
 
 

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