2004年夏、お猿家に導入されたムルティプラを
FAJのカタログより詳しく紹介をしていきます。
「目と目が離れていてしかもすごく小さいし」(ヘッド&テールランプを見て)、
「普通のクルマの上にもう一台重なったみたいだし」(おでこ)、
「変なところに目があるし」(アッパービーム)、
「いったい何というか、かっこいいと言うデザインではないし、
どこがいいんだか・・・?あまりに可笑しいんでしげしげ見ちゃう」・・・妻談。
世の中には、
かっこいい車、
かっこわるい車、
というのがありますね。
例を挙げると、
かっこいい系は、プジョー306、アルファ156、ベンツEクラス(先々代)、国産車だとソアラ(1代〜2代目)とか
87年デビューのシビックや初代プリメーラなんかかな?無駄のないすっきりしたデザインで、キャビンが所謂富士山型で、
A,B,Cピラーが延長線上の一点で交わるといったデザインの基本を抑えたもの。
見た目に安心感がありますね。
また敢えて一部基本を外して別のかっこよさを狙ったのが、アルファ145やランチアイプシロン、シトロエンDSなどかな?
格好悪い・・・てのはニッサンのセレナ(初代)、デリカスペースギアとかかな?
ヒョロっとしてるくせに、リア周りは中年オヤジのデブ腹を連想させる。
あとは、R33.R34スカイラインも間延びしていて良くないね。。
あと、ちょっと前の平成ひと桁年代のトヨタ車全般かな。とにかく鉄を出来るだけ少なくつかって、
安くつくろうという意図が見え見えのもの。
いづれもデザイン性が低い、ただ作っただけという感じ。
その点、ムルティプラみたいな
可笑しな!というデザインは他には見あたらないですね。
とにかく、デザインの基本はことごとく無視。
あり得ないところに存在するアッパービーム、
上屋のほうが大きく見えるデザイン、
ルーフのほうがベルトラインより広く見せる(目の錯覚を利用している)など、
はっきり言って、滅茶苦茶。
重力に逆らった非地球的デザインだ。
さて、奇怪なムルのデザインを見ていくことにしましょう。
な、なんだぁ〜
なんだコレ?宇宙船??
あっ、車だ。
タイヤが4つ付いてる。
因みに、灯火類は下から、フォグ(パンパー上)、ロービーム/ウインカー(ボンネット先端)、ハイビーム(おでこ部分)。
しかし、ヘッドランプ(ロービーム)のデザインだけを見ると
なんとやる気のない目をしてることだろう。
「精悍さ」なんて、まるで無し。
おとぼけさんだけど、ムルティプラのキャラクターに良く合っている。
というか、「おとぼけさん」キャラのクルマって、他に見あたらないなぁ。
しかも製造コストもかかりそうな感じだ。

普通乗用車にミニバンを「縦にニコイチ」したようなデザイン。
FAJによると、本当にそのコンセプトでデザインしたそうな。
まぁ、理解に苦しみますな。
重力のないところで宇宙人がデザインしたんだから仕方ないか?
じぃ〜っと見ていると、「プッ」と笑いがこみ上げてきたゾ。

ベンツSクラスより広い横幅。
目と目(ヘッドライト)が異様に離れている。
もう少し色気のあるヘッドライトも考えられただろうに。
ボヨヨ〜ンと、とぼけた顔つき。
スピードだしてガンガン走ります!っていう顔じゃぁないな。
この角度から見ると、ベルトラインよりルーフ幅のほうが
広く見えます。重力に逆らった宇宙的デザイン?
とりあえず、街を行くひとからは、
「地球上には存在し得ないものを見てしまった!」
といった感じの視線を浴びます。
しかしながら、走らせてみると以外にしっかり走るし、
ハンドリングも楽しめる。
このギャップもまた、いとをかし。